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新切燐青銅 貿易呼称: Phosphor Bronze 合金番号: C5210他

新切燐青銅

伸銅用、鋳物用がある。Cu93%Sn7%P(リン)微量という成分が一般的。鉛が入ってる物や錫分が10%の物もある。
※C5191やC5210など材質が保証されている。
※快削燐青銅はここには当てはまりません。
※多種類の燐青銅が混ざっているものは山行。

発生源

新切燐青銅はプレス工場などが主な発生源となります。
基本的のは一品物でなくてはならずC5191やC5210といったJIS規格の成分が保証されていなければなりません。
コネクター端子や携帯電話等に多く使用され、充電器を挿す部分など、優れたバネ性を要求される材料です。携帯電話が年々薄くなるにつれ、燐青銅も薄くなって来ています。
もともと発生量が多くない物である為、加工工場は製品を配達して来たトラックに燐青銅を積んで燐青銅メーカーへ送りかえす、リターンというシステムも進んでいます。

原料になるまでの工程

回収された燐青銅は、選別台で磁選(磁石を使用した選別)を行い、鉄の混入などが無いかをチェックします。同時に目視でもチェックを行い真鍮などの異材がないか確認します。とても神経を使う大変な作業です。
そこで検品し終わった燐青銅はフレコンバックに入れられ、再度鉄片探知機という機械で最終検査を行い製造業者に金属原料として納品されます。

製造業者

製造業者に納品された燐青銅は電気炉や反射炉などで溶解・鋳造されます。鋳造された塊は圧延や押出しといった技術により再び燐青銅板・条の半製品が製造されます。
そういった半製品が電力、通信などのインフラ設備の電線に使用されたり、携帯電話の端子部品やセンサーのコネクター部品など様々な製品にリサイクルされていきます。

銅合金の特性・用途

銅は電導率が非常に高く、熱の伝達も非常によいという特性を持っている為、電線や熱交換器などに多く使用されます。
また殺菌効果が高く、加工もしやすいので食器や調理器具に使われたりもします。

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